初めてカワセミを撮影した写真です。
間もなくカワセミの雛が巣立ちするんじゃないかと教えてもらい通いました。
野鳥は、以前から撮影しているもののカワセミの撮影は初めてです。ましてやカワセミが水中へ飛び込んで魚を捕まえるシーンを撮影すると言った事は無理です。皆さんがこのシーンの撮影に夢中になる事を頷けます。
まずはカワセミの生態を知ろうとその生活圏で待機してみました。親は現れるものの撮影者の都合良いように雛を連れて来ません。毎日大きな三脚を立てて撮影していると付近を散歩している方と顔なじみになります。そんな方から「今日はカワセミの数が多いね」と異変を教えてもらいました。
あちらこちらの梢へ分散しているカワセミの姿を確認してみるとお腹部分がまだ黒っぽい雛です。これと共に分散した梢を飛び回っているカワセミの親を確認できました。
以前、自宅のベランダへ巣をかけたコシアカツバメの巣立ちを見たことがあります。小魚を咥えて巣へ向かうカワセミの行動を観察しているとコシアカツバメの巣立ちと同様に親がエサで雛の巣立ちを促すようです。促され巣立った雛は、飛べるというこれまで経験していない事態にびっくりし、ただ一目散に飛んで行きます。これを見た親ツバメは、必死に雛のあとを追いかけていた行動を思い出します。
最初の写真のように雛のそばで寄り添っているカワセミの姿を見ているとそんな情景が重なって見えました。